ロボットに操られてレース!?身体にアート!?日本では見られないラクダの意外な姿から目が離せない!

豆知識

🐫ラクダ🐪というと、どのようなイメージが浮かぶでしょうか。

砂漠で大きな荷物を背負って人間と歩く姿?

動物園で口をモゴモゴしながらお昼寝している姿?

私のイメージはそんなところなのですが、日本では考えられないようなラクダの活躍の場が世界には様々あるようです。

競馬ならぬ競駝!?

乾燥した地域が大きく広がる中東地域。

このあたりではラクダを競争させて楽しむラクダレースが開催されます。

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(c)AFP/KARIM SAHIB

日本でいうところの競馬に近いものがありますが、こちらの地域ではイスラム教を信仰している方が多く、賭け事はイスラム法により禁止事項となっているためギャンブル抜きのレースとなっています。

「ラクダはノロノロしている動物」と日本にいると思いがちですが、それは間違い!

ラクダは最高時速65㎞で走ることが可能で、さらには時速40㎞程度の速度を保ったまま1時間は余裕で走れる動物なのです。

ラクダレースは10kmという長い距離をラクダが全力で走るため、「走るラクダ」という日本では非日常な光景に度肝を抜かれるそう。

ギャンブルなどしていなくても、見ているだけで非常にアツくなるレースなんだって。

ラクダレースはドバイで見られるそうです。

ラクダの背に乗っているのは…

さて、こちらをご覧ください。

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ラクダの背に乗っているもの、何だと思いますか?

 

拡大してみるとこんな感じ。

画像が荒くなってちょっと見にくいかな…💦

 

 

実はこれ、ロボットジョッキーなんです。

Kチーム・コーポレーションというスイスにあるロボティクス企業が開発したロボットジョッキーがラクダの上に乗ってレースに参加している姿が話題になったのをご存知の人も多いでしょう。

このロボットにはスピーカーが搭載されており、コースの外で車に乗ってラクダと並走しているラクダジョッキーからの指示がラクダに聞こえる仕組み。

さらにはリモコンでムチを打つことができるため、ラクダの走るスピードを遠隔で操作できます。

でも、なぜ人間ではなくロボットジョッキー?

それには悲しい過去がありました。

子供を救うために…

ラクダは馬のように繊細な操作をしないとうまく走ってくれない、という動物ではありません。

走らせるだけであれば極端に言えば誰にでもできること。

では速く走らせるためにはどうしたらいいか。

一番の方法は、ラクダにかかる負荷を抑えること。

そこでたどり着いたのが身体が小さく体重の軽い子供を騎手にしレースに参加させることでした。

近隣国から人身売買や誘拐などで子供を連れてきて、成長する時期の子供達に食事制限をかけて体重コントロールをさせ、ラクダの世話もさせる。

それなのに子供達がレースで大怪我をしてしまったとしても違法に連れてこられた子供だからと病院に連れていかれなかったため、後遺症が残ってしまった子供も複数います。

ではなぜそこまでしてそんなに速く走らせたがるのか??

ラクダレースは賭博は不可なのですが、レース自体には賞金が出ます。

ドバイで行われる「ドバイワールドカップ」では、ラクダレースの優勝賞金は数億円。

勝負に勝つことで賞金を得、そしてレースに強いラクダは高額で取引することが可能なので、ラクダオーナーは一攫千金を狙っていかに速く走らせるかを追求していました。過去には1億円以上の高値で取引されたラクダもいたそうで…💰💰💰💰💰

だから体重の軽い子供を騎手にしレースに参加させるということが当たり前のように行われてしまったのです。

2005年のユニセフのレポートによると、UAEでは約3000人の子供達が騎手として働かされていてそのうちの93%が10歳以下の子供だった、とのこと。その中には、たったの2歳で騎手として働かされていた子供も含まれていました。

                 ※写真はイメージです

この行為は世界中から非難され、その後騎手の年齢制限が法的に制定されて子供達はラクダに乗ることをやめられました。

その代わりとなったのが冒頭のロボットジョッキーだったのです。

ドバイに行った際には、ぜひ名物のラクダレースも見てきてくださいね。

ラクダの身体が素敵な模様に…♡

インドで行われている「ラクダアート」ってご存知でしょうか。

ラクダの絵を描くこと!ではないですよ(笑)。

実はこれ、ラクダの身体をキャンバスにして絵を描くというもの。

100年以上も続いている伝統行事だそうです。

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参照:https://tonboeye.com/takeichi-megumi/

インド北西部にあるラジャスタン州・ビカネールで毎年1月に行われる『ビカネール キャメル フェスティバル』。

世界最大のラクダのお祭りです。

そこで行われるのが、ラクダの毛をカットして絵を描くというラクダアート。

この祭典でラクダアートに奮闘しているのが滋賀県出身の武市萌美(たけいちめぐみ)さん。

ラクダに魅了されて毎年参加されているそうです。

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(c)Dinesh GUPTA / AFP

元美容師さんだったとのことで、ハサミに慣れていらっしゃる!

とっても素敵な模様がラクダの身体に浮かび上がります。

いやー、ラクダが途端にオシャレな動物に思えてきますね。

そして暴れることなく静かにカットされているラクダもすごい!

よっぽど気持ちいいのかな?

ちなみに製作期間は40日ほどだそうです。

渾身作ですね。

機会があればアートされたラクダの実物を見てみたいなぁ…。

おわりに

ラクダって動物園で見ても「フーン…」って通り過ぎてしまう動物だったのですが、世界でこんな風に扱われているんだなと思うと、ラクダの歴史の奥深さに非常に興味が湧きました。

ラクダレースのために小さな子供が過酷な状況を強いられていたというのはショッキングでしたが、状況が改善されて本当に良かったですよね。

ラクダは中東あたりではペットとして飼育されているというよりも、「資産」として扱われることが多いのだそうです。

日本でいうところの高級車の所有台数と中東近辺でのラクダの飼育頭数は意味としては近いのかもしれません。

次にラクダを目にする機会があったらもう少しちゃんと観察しよう…と思っています。(ミーハー!?)

日本ではなんてことない動物でも、世界では特別扱いを受けている動物とか他にもたくさんいそうですよね。

 

また気になるネタが見つかったらご紹介していきますね。

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