「いい大人が公共の電波を使ってやることなのか!?」
世間から冷ややかな目で見られているのが日曜日の人気番組「王様のブランチ」。
事の発端は先日(2020年12月26日)の放送時。エンディングでの出来事でした。
スタジオの出演者たちが「良いお年を~」と手を振る中、カラフルなイラストの風船が舞い上がっていくというシーンで、一つだけうっすら顔のうつった風船が。
よく見ると不倫発覚前まで当番組のMCを務めていたアンジャッシュ渡部建さんの顔でした。
これはちょっとひどくないか?悪ふざけにも程があると思う….(赤い風船を見てください) #TBS#渡部#アンジャッシュ#拡散希望 pic.twitter.com/qRXSdVtvHn
— まふまる (@marumafu_susiii) December 26, 2020
そのまま上がっていくのかと思いきや、渡部風船だけ突然破裂。
そのまま番組は終了しました。
#王様のブランチ
渡部さんの顔が書いた風船だけを割っているように見える。確かに渡部さんは世間から許されないようなことをしたし会見も少し曖昧な部分もあった。だけどこんなことする必要ある?これは許せないよ pic.twitter.com/oLoeIoWtwg— akua【マナル隊員】 (@akua74773549) December 26, 2020
これを見た視聴者からは
「やりすぎ」
「さすがに引く…」
「こんなことして何の意味があるのか」
など批判的な意見が殺到。
2020年の最後の最後で視聴者の心に不快感を残す結果となりました。
渡部さんがメインMCをしていたため、不倫発覚後の番組スタッフは大騒ぎだったに違いありません。
一緒に仕事をやってきた仲間として渡部さんに裏切られたような気持ち、やるせない気持ち、悔しい気持ち…数えきれない色々な感情に周りも苦しめられたのだと思います。
今回の演出は「渡部さんの復帰への道筋」との見方もあるようですが、だとしたら割れる必要があったのか甚だ疑問です。
見ようによっては演出と見せかけて渡部さんへ復讐しているようにも見えます。
感じ方は人それぞれですが、さすがにやりすぎ感は否めません。
彼がもっと自分の立場をわきまえていたならば、こんなに世間を騒がせることもなかったのですが、騒動後の周りの大人の対応もひどいものがあったと思います。
その典型的な例が、12月3日に行われた渡部さんの会見。
周りのリポーターの質問が意地悪すぎて聞くに耐えない。しかもしつこい。
まるで「コイツだったらいじめても世間からの批判はないから大丈夫。むしろいじめることで世間の支持を集められる」と言わんばかりの低レベルなものでした。
そして今回の演出。
大人がいじめ(のようなこと)を助長してどうするんですか??
それ、自分の子供の前でも堂々とできますか???
しかも放送を通じてなんて…。
まともな大人がすることではないと思います。
彼のしたことは確かに許されることではないかもしれませんが、彼だって夫であり、父であり、息子であり、相方であり、誰かから必要とされている一人の人間です。
世間が彼を「要らないモノ」と拒否しても、彼を「必要としている人がいる」ということも忘れないでほしいです。
この放送回には相方のアンジャッシュ児嶋さんも出演しており、エンディングでイラストの渡部風船が割れたことなど知る由もなかったと思います。
出演後にこのような演出があったと知ることになったと思いますが、それを知ったとき、児嶋さんだっていい気はしなかったでしょう。
「コロナでみんなストレスのはけ口が欲しい」と正当化して一人の人間をずっと攻撃し続ける異常性。
それが世間ウケすると思っている短絡性。
このような「見たくもないものを見せられる」という側面があるからこそテレビ離れが進み、見たいものだけを見られるインターネットに人が流れていっていることにテレビ界は真剣に危機感を持ったほうがいいと思います。
王様のブランチの2021年の初回放送は、この件のお詫びから始まるのでしょうか。
その時まで視聴者がいればいいですが…。
コメント