朝の情報番組は色々ありますが、昨日(18日)もっとも注目を集めたのは、朝8時から放送の『グッとラック!』(TBS系)でコメンテーターが発した「キラキラネームは頭が悪い」という一言でしょう。
番組内では、最近シワシワネームをつける親が以前に比べて増えてきたという話に。「キラキラネームは読めない」「性別が分からない」などの理由から、敬遠する人が増えてシワシワネームに転じたのでは、と予測していました。
その際に、水曜日のレギュラーコメンテーターであり2ちゃんねる開設者の西村博之さんが、
「キラキラネームの何がまずいって読めないことなんですよね。名前って他人に読んでもらうためにつけるものじゃないですか、それなのに読めないって頭悪い」
「会社の面接の時にキラキラネームの履歴書が来ると、落とす側にまわりがち」
「古風な名前を付けるのって親にある程度教養が必要なんですね。親もちゃんと考えてるんだなってわかるので、シワシワネームのほうが就職に便利なのかな」
とコメント。
途中、同番組のアナウンサーから制止やフォローが入るものの、考えをそのように発言されました。
確かにテレビを通じて「キラキラネームは頭が悪い」と言っちゃうのは…と思う部分もありますが、このコメントを支持する人は世の中に結構いるんじゃないかと思っています。
実際に就職活動の場で、履歴書の名前でふるいにかけられるというのはよくある話。大企業で面接官をしている知り合いに聞いたところ、「名前の背後に親の教養が透けて見える。どのような環境でどのような育ち方をしたか、というところまでなんとなく見えちゃうんだよね」と、やはりキラキラネームは面接に不利という話をしていました。
履歴書で落とされてしまったら、人間性も熱意も何も伝わらずどうしようもありません。
親が愛情込めて一生懸命考えた名前でも、あまりに個性がキツすぎると子供の人生に不利に働いてしまうなんて悲しすぎますよね…。
さらにこの方もキラキラネームについて持論を述べていました。
東大出身で今やテレビ番組に引っ張りだこの林修先生。
「キラキラネームと学力の低さはある程度の相関性がある」と過去に話していたことがあります。対照的なのがその年の東大合格者の名前。すべて読める名前だったというエピソードトークも。
その後、「固有名詞の持つ意味を、あまり考えてない方もいらっしゃるのかな」と次のようにおっしゃっていました。
固有名詞は意味を持たないんです。固有名詞は、あるひとつのものを特定して指示する機能があるんです。とすると、ぱっと見た時に誰と特定できない、指示ができないような名前を付けることが、固有名詞本来のあり方に即しているのかと。
なるほどですね。。。
他と区別するための名前が、読めないというおかしなことになっている…。読めなければ個人を特定するのに支障が生じる。これが蔓延していることで周りが混乱する…。
教育現場の先生は名前が読めなくて今の時代は大変だと聞いたことがあります。
林先生は最後に
「名前で個性を表現しなくてもいいんじゃないかな」
と締めくくりました。
確かに名前は他と区別するという目的のもの。
そこに個性をガンガン出されると目的が果たせなくなる。
ありふれた名前でも、どう個性を出していくのかは大リーグで大活躍したイチロー選手が証明済み。(イチロー選手の本名は鈴木一朗さんです)
生まれた時から強烈な個性を出さなくても、本人が成長と共に自分のカラーを作っていくのですからね。
誤解のないように言っておきますが、西村さんも林先生も「キラキラネームの本人は悪くない。問題はその名づけをした親」としています。
結局のところ【キラキラネーム=頭が悪い】というのは
「そんな読めない名前を付けるなんて(親の)頭が悪い」(西村さん談)
「(キラキラネームを付けられた子の方はそうでない子に比べて)学力の低さを感じる」(林先生談)
と、どちらにもマイナスであることは間違いないようですね。
名前で苦労しない子が今後増えていくことを願います。
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