いつでもどこでも気軽に買えるペットボトル飲料。
値段も手頃で持ち運びにも便利なため、日本でも多く流通しています。
が、ペットボトル飲料の飲み残しには大きな危険が…。
一体どのようなことが起こるのでしょうか。
飲み残されたペットボトルの中には大量の細菌
口の中には約500種類もの細菌がいると言われています。
もしペットボトル飲料を直飲みしたとすると、飲料の中に口内の雑菌が入り込みそこで大量繁殖することに…。
菌が大量繁殖しやすいのは麦茶だそうで、緑茶など抗菌作用のあるカテキン飲料や、オレンジジュースなどの酸性の強い飲料はそれに比べるとかなり繁殖を抑えられるようです。
参考にどうぞ→福岡市 ホームページ – 飲みかけのペットボトル は大丈夫?
このように飲み物の種類によって細菌の増え方は様々ですが、菌は時間が経過するごとに徐々に増加してやがて危険レベルに達していきます。
特に6月~9月ごろの暑い時期は要注意!
30度前後の気温でペットボトル内の細菌は一気に増えるそうで、それを知らずに飲んでしまうと食中毒になってしまうことも。
菌が大量繁殖していても味に違和感は感じず、飲んだ後の体調の異変でようやく気付くという人も多いようです。
細菌を防ぐには
ペットボトル開封後は早めに飲み切るのが鉄則ですが、一度に全て飲みきれない時には
・口を付けずに飲む(コップ等に入れてから飲む)
・冷蔵庫に入れる
を意識することで、菌の(一時的な)大量増殖は防げるようです。
口をつけなければ大丈夫!というのも厳密に言うと間違いで、一度ペットボトルを開封してしまうと空気中の微生物がそこに入り込んで劣化を引き起こすとのこと。
どちらにせよ早く飲んでしまったほうがいいことには変わりありません。
そのまま放置したらどうなるか
ここで問題です。
細菌だらけの飲みかけペットボトルをずっと放置しておくとどうなるでしょうか。
①飲料の色が変わる
②ペットボトルが徐々に膨らむ
③ガスが噴き出す
正解は…
①②③の全てです!
細菌が大量繁殖した飲料は、飲料が濁ったり、乳白色の膜が張ったり、分離したり、と様々な特徴が見られるようになります。
そしてその後、細菌が出すガスがペットボトル内に充満しはじめ、ペットボトル自体がガスの圧力により少しずつ膨らみ始めます。
少しずつ少しずつ膨らみ…
ガスの圧力に耐えきれなくなったペットボトルは、ある日突然
パーーーーン!!!!!!
とはじけてしまうんです。
実際、2011年10月に千葉県浦安市の民家の駐車場で突然大きな破裂音が鳴り、一時的にその近辺を警察が封鎖し、爆弾処理班が出動する騒ぎが起きました。
周囲にはペットボトルの破片が散らばっており、警察は「悪質ないたずらの可能性が強い」との見方を強めたそうです。
誰かがいたずらでペットボトルを爆発させたのか、飲み残しがそのタイミングで爆発したのか詳細は不明ですが、家の中にいてもすさまじい爆発音がしたとのことなのでペットボトルが破裂するときには相当な威力を持っていることが分かります。
実際に東京消防庁が行った実験では、ペットボトルを爆発させたところ、そばに置いていたマネキンの喉にペットボトルの破片が刺さったとのこと。
きっとすごい勢いで刺さったんでしょうね…。
爆発の瞬間にそばに人がいたらと思うと、考えただけでもゾッとします。。。
参考:ペットボトル夜中にボ~ン!千葉・浦安で「爆弾処理班」出動騒ぎ
破裂でこんな事態に…
国民生活センターに、ペットボトル破裂の事例が寄せられています。
・ペットボトルの炭酸飲料を飲みかけのまま常温で約1カ月放置。そのペットボトルが突然爆発し、手を複雑骨折。入院する事態に。
・果実飲料を飲みかけのまま常温で2日間放置し、キャップを緩めた瞬間ガスの作用で蓋が勢いよく飛び眼球に直撃。目に1週間程度の怪我を負った。
ペットボトル飲料は置かれる環境や中身にも左右されますが、早ければ1日~2日ほどで膨張が始まったり破裂してしまうこともあるそうです。
飲みかけのペットボトルには十分注意してくださいね。
おわりに
私達の身近にあるペットボトルが爆発するなんて想像できませんでしたが、菌から出るガスの作用や、ペットボトル内の空気が気温で上昇し膨張したのちに破裂するというのはなるほど、と納得でした。
便利なペットボトルですが、飲み残しや車内放置は大変危険です。
また、使用済みのペットボトルを水筒代わりに再利用するのも菌の増殖を広げるきっかけになるためやめてほしい、と飲料メーカーが注意を促しています。
皆さん気を付けてくださいね。
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